未来を拓く次世代育成アートマイル国際協働学習

■アートマイル推奨の言葉

鈴木 寛 元文部科学副大臣、東京大学教授、慶應義塾大学特任教授

「アートマイルで明日の世界を創る人材を!」 2030年頃には多くの仕事が人工知能に置き換わっているでしょう。このような時代に人工知能では代替できない仕事、人間にしかできない仕事は何か?これから未来を創る人に必要とされる力は、違う文化背景を持った人達と協働して問題を解決する力であり、違う能力を持った人達と協働して無から有を生み出す力です。アートマイルは学校でこうした力をつけることができる革新的な学習プログラムです。アートマイルを通して明日の世界を創る人材が育つことを期待しています。

田村 学 國學院大學教授、元文部科学省視学官

「グローバルな社会における子どもの学びを世界とつなぐ取組」 日本国内の出来事が即座に世界に発信されるように、世界の出来事も瞬時に私たちの手元に飛び込んできます。地球上の距離はどんどん縮まり、それぞれのつながりや関係が深く密接になってきています。アートマイルは、そんなグローバルな社会における子どもの学びを世界とつなぐ取組です。新しい時代には、豊かな感覚と広い視野が求められます。次世代の子どもの成長を支えるアートマイルに、みんなで参加しましょう。

村上 精一 校長(東洋女子高等学校)

日々、進化する現代社会を主体的に生き抜くには、従来の受動的な教科書中心の授業から、自ら主体的に考え自由に発信することで、思考力を磨く学びに変えていく必要があります。それは個を活かしつつ、分断された知識を有機的に連鎖させる学びとも言えます。その為には教室から世界へ視点を変えて「今、世界で何が起きているのか?その根本原因は何に起因しているのか?・・」この疑問を地域や国境、文化や習慣、政治や経済の壁を取り去った自由な空間で、共通の課題として議論する仕組みが必要です。まさにその場が「アートマイル活動」です。皆さんの柔軟で豊かな発想を存分に発揮されることを願っています。(東京都)

中尾 和彦 校長(尾道市立瀬戸田中学校)

本校が「アートマイル国際協働学習プロジェクト」に参加したきっかけは次の三つです。一つは、コロナを理由に学びを止めたくなかったこと。もう一つは、島の学校なので時間・費用等の制約を受けることから国際交流学習を仕組むことが難しかったこと。最後に、「総合的な学習の時間」でPBL(問題解決学習)の充実を図りたかったからです。本プロジェクトは、既存の学習計画にのっとり、パートナー校とSDGsの17ある課題から共通の課題を見つけ、解決策を考える協働的な学習です。どこの国の子供たちと、何をテーマに、どんな学習が展開されるか、生徒も教師もワクワク感たっぷりです。学習のまとめに成果物が出来あがることは何よりも大きな励みになります。本校では、順次体育館にはレプリカを、校舎の廊下にはA2サイズの写真を掲示することで、全校生徒と保護者、さらには地域の方々がいつでも取組の成果を視覚的に確認できるようにしています。これからもずっとプロジェクトに参加できることを楽しみにしています。(広島県)

高橋 敦志 校長(世羅町立世羅中学校)

「次代を担う子どもたちに、どのような力を育成するのか!」我々本校教員の使命であり、教育改革への問いです。本校では、1年生が「アートマイル国際協働学習」を通して学びを深めています。異なる文化・生活・習慣をもつ同年代の生徒同士の学び合いにより、異文化を理解する力や主体的に考え行動する力、多様な他者と対話・協働する力等が育まれていることを実感しています。変化が激しく先行き不透明な時代、Society5.0時代、人生100年の時代。この学びにより、グローバルな視野をもち持続可能な社会の創り手の育成をめざしています。(広島県)

森岡 孝文 校長(岐阜県立恵那高等学校)

恵那高校の英会話部は、アートマイルのおかげで、これまでたくさんの国の高校や生徒と交流をさせていただきました。アートマイルの国際協働学習は、生徒一人ひとりにとって貴重な異文化理解の体験であり、本校が目指している課題解決力を育む機会です。「SDGsと壁画制作」という共通言語によって生み出される「学びの場」は、国や文化を超えたコミュニケーション力や共感力、課題解決力を育み、今後、彼らが望む未来を自ら示し作り上げていくための重要な基盤を築くことにつながると思います。昨年度、本校は外務大臣賞を受賞させていただきましたが、これを弾みに更に生徒の国際理解力を高めていきたいと考えています。)

夏目 佳代子 教諭(岐阜県立恵那高等学校)

アートマイルプロジェクトを通して、生徒たちが海外の同年代の生徒と共通のテーマについて話し合い、議論を深めていく中で、新しい見方や考え方に触れ、価値観や行動が変わっていくのを感じます。また、趣味などお互いの共通点にも気づき、遠い国の生徒もクラスメイトのような存在になっていきます。相手と意見が合わないこともありますが、どうすればお互い合意形成できるかを考えて自分たちの思いを伝えていく、その過程を経て壁画が完成した時、言葉や考え方が違っても、一つのものを一緒に創り上げることができたという達成感につながります。パートナー校の先生の熱意や教育に対する考え方からも多くのことを学びました。国を超えて、望む未来を一緒に描ける先生たちがいるということが、このプロジェクトを進めていくエネルギーにもなっています。

北澤 孝太郎 高校生(岐阜県立恵那高等学校)

このプロジェクトでは、自分とは違う文化をもつ海外の学生達と、様々な願いを込めた一つの壁画を創造しました。私は、自分とは全く違う人達とどのようにすれば協働がより上手くいくのかを経験し、知ることができました。海外の学生と交流する時には、互いの文化などを教え合い、相手の良さだけでなく、他から見た日本の良さを初めて知ることができました。そしてこれらは、私が世界の課題に対して、日本人として、私という個人として、一体何ができるのだろうと考えるきっかけになりました。世界という舞台で日本らしさや私らしさをどう活かすのかを大切にしていきたいです。

杉浦 心美 高校生(岐阜県立恵那高等学校)

”アートマイルは「人•社会とかかわる力」を与えてくれる場” アートマイルに取り組み、無意識の偏見に気づき、客観的に自分を見つめる「自分とかかわる力」、異なる文化背景をもつ人々と合意形成を行う「他者とかかわる力」、世界問題を自分事としてとらえ、世界の一員としての自覚をもつ「社会とかかわる力」をつけることができました。アートマイルがきっかけで国際理解教育の魅力に気づき、大学進学後は国際理解教育を専門的に学びたいと考えています。将来は、アートマイルで私が変化できたように、子どもたちの「かかわる力」を育てられる教師になりたいです。

萩 優奈 高校生(岐阜県立恵那高等学校)

“お互いを知ることの力” クロアチアとのアートマイルでは、クロアチアの文化について聞いたり、パートナー校の仲間の趣味や好きな物について知ったりするだけでなく、恵那市の魅力や私たち自身について伝え合いました。1枚の壁画にお互いの想いを表現して完成させることが出来たのは、一方的に伝えるのではなく、Zoomで交流し、お互いについて理解を深めたからこそです。アートマイルは、部活動の仲間に加え国を超えても協働し合えることにつながる”お互いを知ること”の力を気づかせてくれました。将来、私は人を幸せに出来るお菓子を国を超えて100年先まで残していく仕事をします。多様な仲間とこの夢を達成するためにアートマイルのように”お互いを知ること”から始めます!

鈴木 幸恵 教諭(宮城県宮城野高等学校)

本校は1年目パキスタン、2年目インドネシアとの協働学習を経験しました。生徒達は相手校の学生の力を借りて、SDGsに取り組む世界の一人としての意識を高め、英語の得手不得手に関わらず伝えようとする気持ちの大切さに気が付きました。私自身も相手校の先生との間に信頼感が生まれ、海外に気心の知れた同僚が増えたように感じています。一人の生徒が「教室を越えて思いっきり自分を表現することが楽しい!と思える新しい自分に出会った。」と話してくれました。国と言語を超えて同世代が出会うことで想像を超えた学びが生まれます。次はどんな新しい学びに出会えるかという楽しみを胸に、3年目のチャレンジに向かいます。

岩佐 姫奈、伊藤 碧泉 高校生(宮城県宮城野高等学校)

海外の高校生との協働学習という貴重な機会に参加出来たこと、また宮城野高校の特色である美術科がアートマイルのデザインに関われたことなど、私たちの将来に大きく関わっていく活動が出来てとても嬉しく思っています。最初は言語や文化の壁があることに対しての不安な気持ちが、活動の幅を広げるにつれ、だんだん「楽しい」に変わっていきました。SDGsという国際的な問題ということもあり、意見を重ね合わせながら一つの案ができあがっていく感覚がとてもわくわくしました。私たち国際・語学ゼミでも意見を出し合って、お互いの国を尊重し合うデザインができたのではないかなと思っています。是非、多くの人に海外の友達とこのわくわく感を共有してもらいたいです。

岩田 悦子 高校生(宮城県宮城野高等学校)

アートマイルの活動を通して、SDGsの話題にとどまらず相手校の友達や先生とコミュニケーションが取れたことが心に残っています。私の英語での質問がなかなか伝わらないときにも、粘り強く私の発言を聞いて下さる相手校の先生の姿勢がとても嬉しく感じました。不慣れな英語でのコミュニケーションの中に、主体的な発言から答えを得る楽しさを発見しました。

高校生(宮城県宮城野高等学校)

私は一年次からインドネシアについて調べていたので、実際に現地の高校生と議論し、壁画を協力して作り上げる協働学習はとても有意義なものになりました。特に、「安全な水とトイレを世界中に」に関わる互いの国の諸課題を共有することができ、新たな発見や学びも多くありました。世界の水問題に関する知識を得たのと同時に、日本のようにきれいな水が簡単に手に入る環境は当たり前ではないということを知り、日々の生活に感謝しなければいけないと感じ、SDGsに対する関心をより深めることができました。

田中 宏果 大学生(オーストラリア モナシュ大学)

“世界と繋がる”体験を通し、“世界と繋がっている”感覚を養い、“世界に挑む”勇気を与えるアートマイル。このプロジェクトに参加したことをきっかけに、1年間フランスに高校留学、現在はオーストラリアの大学で国際開発と人権学を軸に学んでいます。これからは多様性に満ちた世界で、様々な変化に柔軟に対応するグローバル感覚をより培いながら、どの環境においても誰とでも、“人”として共通に感じ、相互に影響をし合えるユニバーサル人材を目指していきたいです。

伊東 菜々美 大学生(フランス パリ政治学院)

「アートマイルは世界の人と『つながり』を与えてくれる場」 私にとってアートマイルとは「つながり」を与えてくれる場です。中学3年生の時にこのプロジェクトに出会ったことで、より良い未来を共に目指す同世代とであれば、たとえ国や学校が違っても、違いを超えて繋がることができるのだと気づきました。そして、この気づきとプロジェクトでの縁に背中を押され、イギリスでの2年間の高校留学とフランスでの3年間の大学留学が叶いました。将来は、現在学んでいる国際関係学・平和紛争学や、アートマイルでの経験を活かして、グローバル化した社会で人のつながりをサポートできる存在になりたいです。

山下 蒼空 高校生

「アートマイルは世界に挑む私の『原点』」 私に世界に目を向けるきっかけを与えてくれたのがアートマイルです。1枚の絵を完成させるために世界の同世代とスカイプで話し合う中で、新聞や本で見たその国のイメージがガラリと変わることがありました。実際にこの目で世界を見てみたいと思い、高校2年生の時にカンボジアでボランティア、タイの北部で山岳民族支援をしました。大学は多民族国家であるマレーシアで、国際関係、人権、ジェンダーについて学ぶ予定です。アートマイルは私の原点です。(兵庫県)

大池 陽 小学生

私たちは5年生で台湾の学校とSDGsの海の豊かさと陸の豊かさについて学習しました。森林は減っているのは知っていたけれど、こんなに急激に減っていることは知らなかったし、砂漠化の意味すら知りませんでした。魚が減少しているのはプラゴミのせいだと思っていたけれど、他に原因があることも知りました。台湾とは課題も取り組みも違うけれど、海と陸を豊かにする理想は同じなので、それぞれの課題に合った取り組みを1人ひとりがすることが大切だと思いました。SDGsは世界の問題だけど自分たちの生活に大きく関わることです。身近な人たちはそれを知らないので伝えていきたいです。伝えるときには、情報をまちがえないように気をつけたいです。批判的に物事を見て考えることをアートマイルで学んだからです。(兵庫県)

細川 桂子 教諭(坂井市立鳴鹿小学校)

海外の子どもたちと絵を使って交流する学習は低学年の子どもたちにとって予想以上に有効な活動であったと思います。壁画に込める願いについて話し合い、海外の子どもたちと力を合わせて仕上げていく過程で、平和な世界になって欲しいと切望するまでの気持ちを持たせることができたのは、このプロジェクトの力だといえます。1年を通して子どもたちが目を輝かせ生き生きと活動させ達成感を味わわせることができ、このプロジェクトに参加してとても良かったと思います。(福井県)

二村 彰久 教諭(安城市立安城南部小学校) 

セネガルの小学生との交流に取り組んだ学級の子どもたち。彼らにとって、発展途上国の同じ年代の子どもたちは、援助する対象ではありませんでした。「本当の友達になりたい」これが学級の子どもたちの願いでした。同じ地球の仲間として、対等な立場で心を通わせる経験を重ねること。相手を知りたいと思うこと。セネガルの友達の喜ぶ顔が見たいと願うこと。アートマイルに挑む子どもたちの姿から、国際理解・国際協力の原動力は、相手と「つながりたい」と思う心だと気付かされました。(愛知県)

中西 浩之 教諭(津島市立北小学校)

「国際理解は国内理解」という通り、交流を通して、外も中も未だ見ぬ世界を知ろうという自分自身のモチベーションにつながっていき、当初は「こんなビッグプロジェクト、自分にできるのだろうか」と不安感に苛まれていましたが、どんどん小6児童と共にのめり込んでいきました。また、「多様な価値観を認める」という道徳的要素についても児童と一緒に理解を深めることにつながりました。卒業式の前々日にあるTV番組で相手国のマラウイの特集がありました。児童に聞くと、かなりの子が視聴していました。誰もがこれまで学んだことをベースに「親近感」を抱いていました。この子たちは世界の人々、平和を大事にする大人になると確信した瞬間に立ち会えました。(愛知県)

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