7月21日(土)に神戸のJICA関西で「国際協働学習を通して未来を創る力を育てる」をテーマにアートマイル関西セミナーを開催しました。小・中・高校の教師と中学生・高校生が50名参加して、「20年後に活きて働く力をどう育てるか」について議論しました。

■セミナー内容
<実践発表>
(1)「アートマイルから学んだこと ~世界に目を向けたら自国の良さが見えてきた~」
   兵庫県赤穂市立原小学校 江崎優也教諭
(2)「群馬のたからものを世界に発信! ~アートマイルによる協働学習を通して~」
   群馬県藤岡市立北中学校 小西啓吾教諭
(3)「アートマイルを通しての学び」
   神戸大学附属中等教育学校 (生徒)柴田菫・伊藤弘道・永末真唯

<ワークショップ>
「20年後に活きて働く力を育てる ~対話的・協働的で深い学習をめざして~」

   ジャパンアートマイル 古川浩一、塩飽隆子

■参加者の声
<教師の実践発表について>
・何のためにアートマイルがあるのか、アートマイルをすることでどんな力がつくのかなど、ぼやっとしか想像できていなかったのが、具体的に知ることができました。
・プロジェクトのフローが学びのプロセスとしての段階をきちんと練られていると感じました。「活動」によって「学び」が生まれ、様々な力がつくよう教師が仕組んでいくことの大切さがわかりました。
・アートマイルプロジェクトの壮大さに感銘を受けました。生徒たちは、言葉の壁や意見の相違など、いろいろな障壁に直面すると思いますが、生徒たちと共に考え乗り越え、大きな達成感を味わえるようにがんばります。
・各教科と関わらせて取り組むと良いことが分かりました。総合のみならず、英語や国語など、他教科の内容も関連づけ、アートマイルの作成にいかそうと思います。

<神戸大学附属中等教育学校の生徒の発表について>
・生徒さんの発表で「異文化を知り、自国の良さを知った」という言葉。グローバル化・国際化の中、自国の良さと世界の多様性の両方を理解し、互いを尊重し合う力が身に付いたんだなと感じました。
・生徒さんの話を聞いて、子どもたちが将来生きる社会を見据えた教育が重要だと改めて感じました。

<ワークショップについて>
・子どもたちが将来生きる社会を見据えた教育が重要だと感じました。
・AIの発展によって本当に予測不可能な時代がやってくるのだと改めて実感し、人間が生き残る方法をまじめに模索しました。その結果、まだまだ人間は捨てたもんじゃないという明るい気持ちになりました。
・切実な課題として、将来を見据え、今の子供たちに感じ、考え、行動に移していける素地を養っていく必要を感じています。ただ楽しい国際交流ではなく、global社会をベースにしたこのアートマイルの国際協働学習を通して、我々教師自身も未来に向けた学びを深めていきたいと感じています。
・(生徒)とても興味深いテーマでした。先生とこのような話をすることは学校ではないので、先生方の想いや考え方が分かり、貴重な経験となりました。また、これからの社会に必要な「〇〇力」というものはただ勉強をしているだけでは身に付かない力であることが分かりました。私たちは学力以外にもっとたくさんのことを学校で学ばなければいけないのだなと思いました。

●グループワーク1「20年度に活きて働く力とは?」

●グループワーク2「20年後に活きて働く力を学校でどう育てるか?」