教育美術9月号の特集「美術教育におけるオンライン授業の可能性と課題」に寄稿しました。36-37ページに「オンラインフォーラムを使ったアートマイル国際協働学習」で掲載されています。

20200901教育美術9月号(P36-37「オンラインフォーラムを使ったアートマイル国際協働学習」)

「オンラインフォーラムを使ったアートマイル国際協働学習」より抜粋

■美術教育でこれからの時代を「生きる力」が育っているか?
美術の授業で、世界の問題を自分事として捉え、自分が社会を変える、世界の人々と世界を変える主体だと考え、行動するような人を育てているだろうか?

■オンライン授業導入の危うさ
今後日本でオンライン授業を進めるとき、単に対面授業の置き換えでは意味がないと思う。オンラインが対話的、協働的な学びを行う手立てとなり、新しい価値を生み出すことに使われなければ、単に道具を導入しただけで終わる危うさがある。

■「オンラインフォーラム」が世界にできたもう一つの教室
(その国の)子どもたちと実際に会うことはできないが、インターネットで繋がれば、まるで世界にできたもう一つの教室のクラスメイトのように一緒に学ぶことができる。

■世界の仲間と「対話的、協働的な学び」
世界の仲間との協働学習は対話的に進められる。自分たちが調べたことや考えたことをフォーラムにアップすれば、相手がそれに対して感想や質問を返してくれる。さらにその質問に答え、意見を返すことで、対話的に学習が進んでいく。

■これからの美術教育
これからの美術教育は、自分の頭で考え、多様な考えを持つ人たちと協働して「新たな価値を生み出す人」、「時代を創る人」を育てる教育になっていくべきだ。美術教育が社会を変える力になって欲しい。