
「未来トーク」は、中高生・大学生が、社会に出て活躍している若い先輩達の話しを聴いて、自分たちの現在・未来について本音で語り合うオンラインイベントです。
2026年3月8日(日)に第6回アートマイル「未来トーク」を開催しました。
【話者】松岡 那実 さん
【演題】デンマークが教えてくれた5つの価値観 ~個性を生かし、人と生きる~
■話者紹介

兵庫県出身、京都市在住。大学では国際経済学を専攻、国内企業や大学院での勤務を経て2021年より2年半、デンマーク(途中ドイツ)へ移住。「ローカルな暮らしを体感的に学ぶ」をモットーに、現地のスクールへ入学。就労やボランティア活動、サークル活動などを通じて、デンマークの暮らしをリアルな目線で体験。帰国後は、コミュニティ作りの探求、ツアーガイドやジェンダー支援にフォーカスしたボランティア活動を行うなど「多様な働き方」を実践中。
■松岡那実さんのお話し
アーカイブ:https://youtu.be/q-7paBIQSzk









【デンマークが教えてくれた5つの価値観】
1.ここまではOK、ここからはNGの線引きをもつべし
自分と他者/モノとのバウンダリー(境界線)を持つことができると、「私はこう思う」と自分の意見をいうことができ、相手の違う意見もリスペクトすることができて、ディスカッションが成り立つ。
2.人を信じ、頼り、共有すべし
人に迷惑をかけることってそんなに社会的にダメなこと?みんな誰しも迷惑はかけて生きてゆくものだよ。お互い様だから、「私はこういう人間です」「こういうことが好きです」「こういう事が苦手です」を日頃から周囲へ伝えるトレーニングをしよう。
3.「不便」から生まれるcreativity
人間には「無い」なら自分で生み出そうとする力がある。「手に入らない」ものは自分で生み出すしかないというマインドセットをすると、自分の中に眠っていたcreativityに気が付き、自分で生み出すことの愉しさを知ることができる。
4.肌色の違いは単なる色素の違い
人は簡単に他人を見た目や属性でジャッジしてしまう生き物だけれど、どの国の人も同じ人間。私たちと同じように悩み、落ち込み、そして前を向いて毎日頑張っている仲間なんだよね。肌の色は違っても、私たちは同じ人間として尊重されるべきと揺るぎきなく思うことができていれば、自分でいられるし、相手にも伝わる。
5.日焼け命!がんがん焼いていこう!
日本人は「美白」に憧れる。でも私は小麦肌。容姿で悩んだり傷ついているティーンエージャーは多いのではないかと思うけれど、人はそれぞれ違います。人と比べて落ち込まないで、自分がこうありたいと思う姿でいよう。自分は自分で綺麗だと胸をはって、世界へ飛び出そう。
最後に、「Be bold、若者よ、大胆であれ」
若い時というのは何よりも自分にフォーカスができて、沢山失敗もできて、沢山のことを吸収できる人生の中でとても大切で貴重なフェーズです。沢山トライしよう!沢山失敗しよう!何も恐れることはない、やればやるだけ人生の糧になる。人は人、自分は自分。自分の軸を強く持って、大胆に突き進んでいこう!
■参加者からの感想・話者とQ&A
(高校生)
私は、家族や仲の良い友達にしか自分の素を出せなくて、自分から行動することも苦手です。自分と友だちを比べてしまったり、友だちの性格を羨ましく思ったりすることもあります。でも、今日のお話しを聞いてみんな違って当たり前だし、いろんな人がいていいんだと改めて思いました。世界には自分の個性を武器に活躍している人がたくさんいるなとSNSを見ていて思います。肌の色や体型が違ってもすごくそれぞれの人が輝いてカッコよく見えます。私も何か好きなことを見つけて自分を表現できたらいいなと思います。「失敗しても間違えても大丈夫精神」で、自分の興味があることに挑戦したり、自分から行動を起こせるようになりたいです。
(高校生)
自分の想いを言語化するのが苦手、自分の軸もぶれぶれで、自分探しの真っ最中です。那美さんの話を聴いて、人との「境界線」は相手を遠ざけるのではなく、相手のスペースを理解して互いに心地の良い関係を気づいていくために必要なものだと気づきました。本音トークでは、他の人も自分と同じようなことを思っているんだなと共感するところがたくさんありました。同じ人間として様々な人と関わっていくことが楽しくなれるようになりたいと思いました。
(中学生)
不便から創造するという考えが素敵だと思いました。自分は日常的に現代の便利さに甘えて生活しているので、これから不便な状況があったとしても自分なりに解決しようとしたり、周りの人を頼ったりしていきたいなと思いました。
(中学生)
質問です。いつか海外に行ってみたいと思っているのですが、こういう心構えでいるといいといったことがあったら教えてください。
(那実さん)
海外に行ったら、勇気がいるかも知れないけど「コンフォートゾーン」を抜けることが大事。私はこれまでやって失敗して「やらなければ良かった」と後悔したことはほとんどない。むしろ、やらなかったことへの後悔が圧倒的に多い。だから、初めてのことをする時には「コンフォートゾーン」を抜けて挑戦する。「やらないで後悔するのがいや」だというのが自分のモチベーションになっているかもしれない。
それと、「心配事の9割は起こらない」ということを覚えておいて欲しい。自分は失敗したと思っていても、人は自分の失敗なんか気にもしていないから、失敗しても大丈夫。
(高校生)
「バウンダリーを持つ」というのは、アメリカに留学していた時に自分も同じように思っていたけれどうまく言語化できないでいました。今日那美さんの言葉がとてもしっくりきました。バウンダリーを持つというと排他的でネガティブに捉えられることもあると思うが、そうではなく、自分と他人はわかり合えないからこそバウンダリーを持つことで互いを尊重する姿勢が生まれるというところに共感です。他人は意外と自分のミスに気づいてないからやってみるしかないという話も同じ考えです。
