2026年8月29日・30日に岡山大学で、「第9回日本ESD学会年次大会」が開催されました。大会のテーマは「改めてESD の可能性を問い直す」。口頭発表51件、ポスター54件の発表があり、小中高校大学の教育者、地域の人々、海外からの関係者、さらに小中高校生の参加がありました。JAMからは学会会員として理事長と副理事長が参加しました。

大会では開催地の岡山で実践されている「地域で取り組むESD」が注目され、ESDの価値として以下の6つが共有されました。

  1. ESDは、環境問題やSDGsについて知識を学ぶ教育ではなく、課題を自分ごととして捉え、自ら行動して社会を変える人を育てる教育である。

2.ESDは、調べてまとめて発表して終わる学習ではなく、地域課題を探求したら自分自身の価値観を見つめ、社会に働きかけ、その結果を問い直す循環が必要である。

3.ESDは、学校の中だけで行う教育ではなく、地域全体を学びの場にして、持続可能な社会の担い手を育てる教育である。

4.さらに、ESDでは、「地域」と「世界」をつなぐことが重要になる。これからは、「地域の課題を知って解決する教育」から、「異なる人々と対話し、自ら判断し、共に新しい価値と社会を創る教育」がESDの価値になる。

5.今後のESDでは、「教える」から「共に創る」が重要である。そのために、何が正しいかを覚える学習ではなく、何を選ぶべきかを自分で判断する力を育てることが重要である。

6.2030年以降のESDを見据えた研究が始まっており、2028年度には「ポスト2030」に向けた提言が出る予定です。

今大会では「プラネタリーヘルスと教育の未来」というテーマで国際フォーラムが開催され、既に共有されている地球規模の課題を別々の問題として扱うのではなく、人間の健康と地球環境の健康を一体として考える方向が示されました。

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