
2026年9月15日に、埼玉県の鴻巣市立箕田小学校で、今年度「アートマイル国際協働学習プロジェクト」に参加している5年生43名にアートマイル授業を行いました。
前半は、身近な地域や日本の良さと課題に目を向けてから、私たちと世界とのつながりについて考えました。そして、10年後の世界がどうなって欲しいかを考えました。
後半は、日本と台湾の小学生が防災をテーマに協働学習をして共同制作した壁画を見て、絵に込められたメッセージを読み解きました。
最期に、自分の意見を持って「私はこう思う」と言える人、人の話を聞いて「どうして?」と言える人になろうという話で締めくくりました。


■子ども達の振り返り
【全体の要旨】
児童は、アートマイルの授業を通して、自分たちと世界につながりについて考え、「私たちの生活があらゆる点で世界とつながっている」「世界の問題は遠い国の出来事ではない」ことを実感し、「みんなが安心して暮らせる世界にしたい」「世界から戦争をなくしたい」という平和への願いを持つようになった。さらに、「自分も世界の一員として何ができるのか」を考えようとする姿勢が見られた。
次に台湾の小学校と日本の小学校が防災をテーマに協働学習をして生まれた壁画を見て、両国の防災の取組の相違点に気付き、文化、食べ物、暮らしの違いを見つけて、外国への興味や「もっと知りたい」という気持ちが生まれた。
【児童の気付き】
1.日本と世界はつながっている
児童の多くが、日本と世界が深くつながっていて、外国で起きていることが私たちの生活に影響があることに驚いていた。例えば、身近な物が外国で作られていることや、海外からさまざまな物が日本に来ていることから、「外国は遠い存在ではない」と実感していた。
2.壁画が「国を知る入口」になった
海外(台湾)の子ども達と日本の子ども達が共同制作した壁画を見て、
・台湾の子達がどういう意味でそれを描いたのかもっと知りたい
・その国の文化をもっと調べたい
・その国の人のことをもっと知りたい
という関心が生まれた。
ある児童は、「世界の国と絵でつながれば、おたがいのことがもっとよく分かる」と言い、異文化理解の意義に気づいていた。
3.戦争や災害について考えるようになった
ある児童が、「もし、世界から戦争がなくなって平和になったら、どれだけ幸せかと思いました」と書いたように、多くの児童が「世界から戦争をなくしたい」「みんなが安心して暮らせる世界にしたい」という思いを持った。
災害についても、国によって被害や困難の状況が異なることを知り、世界で協力することの必要性を感じていた。
4.「違い」だけでなく「共通点」にも気づいた
国によって食べ物や文化、生活の仕方などは違う一方、
・平和に暮らしたい
・災害から命を守りたい
・他の国の人と仲良くしたい
という思いは共通して持っていることに気づいた。
相手を「違う国の人」ではなく、「同じ地球に生きる仲間」として見る視点がみられた。
5.「もっと知りたい」という探究心につながった
「海外の人ともっと仲良くなりたい」「外国についてもっと調べたい」「オンラインで相手とたくさん話したい」といった感想も多く、これからの学びへの意欲につながった。
【アートマイル授業の効果】
「知る」→「つながる」→「考える」→「自分達で未来を創る」という意識が生まれた。
「世界とのつながりを考える」+「海外と共同制作の壁画を見る」
→ 外国の文化・暮らしを知る
→ 日本との違いや共通点に気づく
→ 世界とのつながりを実感する
→ 戦争・災害・平和など世界の課題を考える
→「みんなが幸せに暮らせる世界にしたい」と考える
→「自分も何かしたい」と思う
アートマイル授業を通して、児童は他国の文化や人々の暮らしを知って、日本と世界とのつながりを実感し、世界の課題や平和について考え、「世界の仲間と共によりよい未来を創りたい」という思いを持った。

