3月22日に京都府木津川市立木津南中学校で「2023年度アートマイル国際協働学習プロジェクト」の『文部科学大臣賞』の表彰式が行われました。
木津南中学校は毎年美術部でアートマイルに参加しています。単に絵を描く活動としてではなく、相手と共通のテーマについて対話的、協働的な学習を行っています。今年度はブラジルの学校と「平和と教育」というテーマについて、まず自分達でしっかり話し合った意見を相手に分かり易く伝え、相手から返ってきた意見をきちんと受け止めて、互いの共通点・相違点を丁寧に掘り下げて質の高い協働学習を行ったことが評価されました。
表彰式では生徒達が全校生徒の前でそれぞれの思いを語りました。
・今回のアートマイル活動で、前よりも部員の間で交流することが増えたなと感じています。活動が始まったばかりの頃は同じ学年の人以外と話すことがほとんどなかったのですが、今ではいろいろなことについて話すことが多くなりました。
・相手のブラジルとの交流では、「平和」や「戦争」について話し合ったことはもちろん素晴らしい体験でしたが、写真を撮る時のポーズの違いに驚くなど新鮮な発見もありました。
・私達が大切にした「個性が尊重される」という言葉には、多様性、平和の権利、国の文化の尊重、いじめ・不登校の問題の解決、国と国の友好という意味が含まれています。
・今回海外の相手との話し合いで、相互理解する力、発想力、想像力などを得ることができたと思います。これを今度の自分に活かしていこうと思います。
<壁画について>
【題名】「Education Leads to Peace 教育は平和につながっている」
・壁画には「個性が尊重され、社会的不平等のない未来を創りたい!」という想いを込めました。デザインを考える時にテーマに向き合って試行錯誤を重ね、作品が出来上がるまでにたくさん話し合いました。
・壁画には文房具で作られた国境をつなぐ橋や、いじめや不登校で苦しむ子を笑顔に変える「人権の消しゴム」などを描きました。また、言葉をたくさん書いて教育の大切さを伝えたいと思い、ブラジル側、日本側でそれぞれ伝えたい言葉を選んで壁画に取り入れました。