2021年度「外務大臣賞」は安城市立安城中部小学校に決定しました。

大臣賞・特別賞の選校に当たっては、2021年10月に東北学院大学学長特別補佐稲垣忠教授を審査員長として選考委員会を発足し、6名の審査員が参加校の協働学習を審査しました。国際協働学習のツールであるアートマイルフォーラム上での相手校との学習状況から優秀な取組を行っている学校を選校しました。

■評価

安城市立安城中部小学校6年2組は、インドのSuncity Schoolとの協働学習において、教師同士のコミュニケーションがよく取れて信頼関係を築くことができていた。子どもたちはグループ毎に相手校とペアを作ってフォーラム上でお互いの地域の文化や環境について教え合ったり、質問して答えたりすることで、インドと日本の子どもたちの間に友好の気持ちが深まっていることが確認できた。「SDG14:海の豊かさを守ろう」をテーマにした学習では、自分たちの身近に起きていることと世界で起きていることのつながりに気づき、世界の海を守るために「自分たちが変化をもたらす存在になる」という想いに至ったところを評価した。

■壁画

【題名】Connect to the Future! Our Planet and Our Smiles! ~未来へつなげ!私たちの地球と笑顔~    

<壁画に込めたメッセージ>

私たちは、SDG14「海の豊かさを守ろう」についてインドの友達と協働学習を行う中で大切なことに気づきました。Suncity Schoolの近くを流れるヤムナ川が汚染されていることについて、インドの友達は胸を痛めていました。私たちは、自分たちの地域の身近な海や河川が美しく、命あふれるものであってほしいと願うのと同じように、ヤムナ川が美しい川であってほしいと願うようになりました。また、デリーの町の大気汚染のためSuncity Schoolが休校になったときは、私たちも悲しくなり、早く状況が改善されるよう心から祈りました。

 インドの友達との協働学習を通して、地球環境を守るために私たちにできることはたくさんあると知りました。そして、そのような取り組みのひとつひとつとともに、「世界の仲間と喜びあふれる地球の未来を願う気持ち」を共有することが何よりも大切だということに気づきました。

 私たちは、遠く離れたインドに、同じ願いをもつ友達ができました。どきどきしながら英語で自己紹介したこと、オンライン会議で意見交換をしたこと、フォーラムを通して互いの文化を伝えあったこと。自分たちにできることの実行を誓い合い、「Dear Earth宣言」をつくったこと。どれも貴重な経験で、素晴らしい思い出です。私たちは、この学習を通し、インドという国が大好きになるとともに、日本のすばらしさにも気づくことができました。

 この壁画には、豊かな海と美しく平和な地球の未来を共につくっていきたいと願う心、楽しく学び合い交流を重ねてきた大切な思い出を、インドのSuncity Schoolのみんなと一緒につめこみました。