2023年度アートマイル国際協働学習プロジェクトの「財団特別賞」は、広島県世羅町立世羅中学校に決定しました。海外の相手校はパキスタンのMansehra Public School & Collegeです。
「財団特別賞」の選校に当たっては、2023年10月に東北学院大学学長特別補佐稲垣忠教授を審査員長として選考委員会を発足し、6名の審査員により参加校の協働学習を審査しました。国際協働学習のツールであるアートマイルフォーラム上で、主体的・協働的に学習している優秀な学校を選校しました。
■評価
世羅町立世羅中学校とパキスタンの Mansehra Public School & College 校との協働学習である。フードロス、プラスチックや衣類、紙などの資源の環境への影響と有効利用について意見交換をした。みかんの皮を活用するレシピをもとに実際につくってみるなど、意見交換にとどまらず、生徒たちが活動することを通してテーマへの理解を深め、自分たちが取り組めることを見出そうとしていた。壁画についても多くのアイデアスケッチをもとに相互に構図を考え、提案し合い、作品へと高めていくことができていた点を評価した。
■壁画
【題名】地球を守ろう! 小さな行動、大きな影響 Preserve Our Planet:Small Acts, Big Impact
■学習テーマ
SDG 12「つくる責任 つかう責任」
■壁画に込めたメッセージ
資源に限界があり、環境問題が山積みする世界では、私たち一人ひとりが「もったいない」という哲学を取り入れることが重要です。私たちの住むこの地球は、無限に資源があるわけではなく、私たちの行動のひとつひとつが、その微妙なバランスに影響を及ぼしている。食料品や衣料品の廃棄は地球を悩まし続け、環境悪化の一因となっている。世界が直面している問題を認識し、未来の世代のために地球環境を改善するための行動を起こすべき時が来ている。意識的な選択をし、ゴミを減らすことで、私たちは集団として大きな変化をもたらすことができる。より持続可能で繁栄する明日の地球のために、「もったいない」を受け入れ、今日から行動しよう。